もふもふ魔獣と平穏に暮らしたいのでコワモテ公爵の求婚はお断りです
シエルは彼が慣れた様子でミディイルの背に収まり、遠ざかっていく姿をいつまでもその場に立ち尽くして見ていた。
音もなく近づいたイルシャがシエルの手の下に頭を入れ、自分を撫でさせる。希望に応えながら、シエルはぼんやりと呟いた。
「……触れてくださってよかったのに」
彼の大きな手に触れられたらどんな心地がするのだろう、と考える。
想像して頬を赤らめたシエルを、イルシャはじっと見ていた。
* * *
シエルと別れた後、グランツは自身の住まいであるノイフェルト邸ではなく王城へ向かった。
音もなく近づいたイルシャがシエルの手の下に頭を入れ、自分を撫でさせる。希望に応えながら、シエルはぼんやりと呟いた。
「……触れてくださってよかったのに」
彼の大きな手に触れられたらどんな心地がするのだろう、と考える。
想像して頬を赤らめたシエルを、イルシャはじっと見ていた。
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シエルと別れた後、グランツは自身の住まいであるノイフェルト邸ではなく王城へ向かった。