記憶喪失のお姫様は冒険者になりました
「はい、ありがとうございます」
お兄様はとても…嬉しそうだった。
これでいいんだ。
「お爺様、私の意を汲んでくださりありがとうございます」
私はペコッと頭を下げた。
そして頭を上げてニコッと笑った。
「ミルフィーもありがとう!」
ミルフィーの方を見て感謝を伝えた。
ミルフィーは泣きながら嬉しそうに笑った。
「いえ…私は、私のできることをしたまでです」
これで私の家出騒動は幕を閉じた。
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