記憶喪失のお姫様は冒険者になりました
身分的には王族という立場なので一応、私の方が上だ。
でもまあ…断る理由もないから仕方ないよね。
「…」
後ろから他の3人が着いてきているのか気になるけど…。
連れてこられたのは人通りが少ないと言われている校舎の3回の使われていない空き教室だった。
「それでお話とはなんなんですか?」
私はなるべく早く終わらせたくて用件を聞く。
「率直に申し上げます」
そう言ったメノア様の目付きが鋭いものに変わった。
私を睨みつけている瞳だ。
「キャベン様、うざいんですよ」
「…え?」
そんな素直に言われるとは思わなかったし、そんな内容だとは思わなかった。
「貴方様がいるせいで私は全然目立たないのです!」
私はポカーンとしてしまった。
本当になんのお話をしているのだろうか?
理解できない。
「この2人も同じです!どうしたら貴方様は消えてくださいますか?この学園を今すぐ辞めてください!」
…やばい。
全然理解できない。
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