記憶喪失のお姫様は冒険者になりました
私は胸がギュッと…鷲掴みにされたみたいな痛みを覚えた。
本当はミルフィーとずっと一緒にいたい。
今までもそうだった。
いつも貴方は…貴方だけは私を助けてくれた。
出来損ないの私をいつも支えてくれた。
「お嬢様…私は私のできることをします」
ミルフィーは私にそう言った。
私はそれにこくりと頷いた。
きっと何を言っても貴方は着いてこないでしょうから。
「ヒール」
私はヒールを使い、体の怪我を治した。
よかった。
今回はちゃんと成功したみたいだ。
私はほっとした。
「ミルフィー、少しだけ話しましょう」
これからについて…。
< 48 / 132 >

この作品をシェア

pagetop