記憶喪失のお姫様は冒険者になりました

『初めてみた…』
そのあとは少し慌ただしかった。
数十分後、やっとギルドカード……冒険者カードが発行された。
ちなみに発行するのはお金がかかるみたいでそのお金はクロさんが出してくれた。
その後にも装備品などもろもろクロさんは出してくれた。
『クロさん、あの……ありがとうございます』
私は装備品をギュッと抱きしめた。
するとクロさんは…。
『どういたしまして』
私の頭の上にポンっと手を乗せてニコッと笑いかけた。

1週間後にはFからEへ、EからDへ。
少しずつ成果を上げて行き、ランクも上がって行った。
『ミホ、お疲れ様』
『クロさんもお疲れ様です！』
私とクロさんは少しずつ距離が縮まっていった。