記憶喪失のお姫様は冒険者になりました
「お気をつけて……クロさん」
最後だからクロさんって呼んで…いいよね?
クロさん、離れたくないよ。
もっと一緒にいたかった……。
「……ミホ!!また……会える、よな?」
私はクロさんのその言葉には何も返さなかった。
だって……私の決心が揺らいでしまいそうだから。
だから私はそのまま歩き出した。
「シュティーナ」
あの家族の元へーー。
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