ブルー・ロマン・アイロニー


わたしは息を詰めて、動画を食い入るように見つめた。

結局、その動画はわたしが周りの人にぺこぺこと頭を下げているところまでしっかり映されていた。

こんなめったにない出来事を逃すものか、という執念が感じられた。



「どうだった?」

「ぱ、パンツ見えてなくてよかった」

「そこ?たしかに危険なアングルだけど」


くすりとナナちゃんが笑ったので、どきりとする。

ナナちゃんがわたしに笑いかけてくれることなんてそうない。

同性でも見惚れるほどに整った顔立ちやオーラに圧倒されると同時に、漠然と嫌な予感もしていた。



「なにへらへらしてんの?バカみたい」


やっぱり、きた。

瑠衣ちゃんからの言葉はいつもちくちくしている。


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