ブルー・ロマン・アイロニー


「大体、似合ってないんだよ。イメチェンとかあんたのキャラじゃないじゃん。なに調子に乗ってるわけ?余り物のあまりのくせに!」

「瑠衣──」

「それであたしらと──ナナと同じ土俵に立てたとでも思ってんの!?」


思ってないよ、思うわけがない。なのに。

まるで喉が張り付いているように言葉が出なかった。かわりに弱々しく首を横にふる。


瑠衣ちゃんは興奮した様子のまま、きっと鋭くクラスメイトたちを睨みつけた。



「あんたらはどう思うわけ?」

「へ……」

「あたしらと藤白、どっちの肩持つのかって聞いてんの」


ああ、この感じ。既視感がある。

まるで、こうなることがわかっていたかのような。

こういうの、デジャヴっていうんだっけ。





「……じつは、私もそう思ってた。なんか、らしくないっていうか」

「うん……藤白さんは前のほうがよかった、かも」

「いまさらキャラ変されてもって感じ……だよね」


手のひらを返すってこういうことなんだ。

みんなは悪くない。

さっき、瑠衣ちゃんやナナちゃんが怖いって言っていた。

だから、ふたりの前ではこう言っているだけなんだ。

ふたりの前だから、嘘を言っているだけなんだ…………、本当に?


────柏木さんとたちが怖くてなかなか言えなかったけど、ほんとうは。


ほんとうは、なに?

その続き、わたしまだ聞いてないよ。


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