【コミカライズ】【電子書籍化】婚約破棄された伯爵令嬢ですが隣国で魔導具鑑定士としてみんなから愛されています~ただし一人だけ溺愛してくる~
 カリーネの指摘にラーシュもハイケも唸る。カリーネの指摘はもっともで、この回路の設計であればあり得ない話ではない。

「ラベルゴ商会がどう思ってるかわからないけど。本来であれば、間違いなく回収案件よね」

「そうだな」

「これ、修理してもね、元々の回路がこのレベルじゃすぐに同じようになるわ」
 はぁ、とハイケがため息をつく。
「こんなレベルの魔導具が出回っているなんて。ほんと、情けない」
 それは魔導具士としてのハイケの言葉。ラーシュもギリギリと唇を噛みしめている。彼がこのように感情を露わにすることも珍しい。

「ラーシュさん?」
 カリーネが名を呼ぶと、はっと表情を変える。
「これは本当に酷い。本来であれば使わないように、と呼びかけたいところだが、ホルヴィストのラベルゴ商会の魔導具となれば、こちらから干渉することは難しい。となればカリーネ。やはり、君が先ほど言った評価制度を早く取り入れるべきだ。このストレーム国で魔導具を売る場合は、国が指定した評価を合格したものだけにするということにすれば。こんな悪質な魔導具は流通しないだろう」

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