【コミカライズ】【電子書籍化】婚約破棄された伯爵令嬢ですが隣国で魔導具鑑定士としてみんなから愛されています~ただし一人だけ溺愛してくる~
 さて、例の評価制度をラーシュに提案したカリーネだが、そのラーシュからその制度についてもっとつめた資料を作るように、と言われてしまった。どうやらそれを議会にかける、と言うのだ。
 議会というカリーネにとって縁遠いと思っていたそれに関わることになるとは思ってもいなかった。だからといって、カリーネが議会に出るわけではない。そこはラーシュがコネを使ってどうのこうの、と言っていた。
 それでもこのような資料を作ったことのないカリーネは、学校の授業が終わればラーシュの研究室に入り浸り、彼から資料の作り方も教えてもらいながら、その評価制度についてまとめていた。

「評価制度、というよりは、認証制度の方がいいかもしれないな」

 カリーネの隣に座ったラーシュは、今、彼女が書き上げた資料の中身の確認をしていた。

「認証制度、ですか?」
 カリーネが首を傾げて尋ねる。その認証という言葉も、カリーネにとっては聞き慣れない言葉だからだ。

「ああ。国が評価をして、それを合格したものに何かしらマークをつけてもいい、という制度にするのだろう? だから、評価報告書と共に国の認証書を発行するんだ。その認証書を発行してもらった魔導具が認証マークを貼りつけることができる。認証という言葉を使えば、魔導具に貼り付けるマークも認証マークと呼ぶことができる」

「ラーシュさんは、物知りですね」

「少なくとも、君よりは長く生きてるからな」

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