【コミカライズ】【電子書籍化】婚約破棄された伯爵令嬢ですが隣国で魔導具鑑定士としてみんなから愛されています~ただし一人だけ溺愛してくる~
 ホルヴィスト国でも同様に、向こうの騎士団たちによってラベルゴ商会とブラント子爵家が事情聴取を受けていた。だが、ほぼほぼ真っ黒である彼ら。言い逃れはできないだろう。捕まるのも時間の問題というもの。どうやらラベルゴ商会の代表であるグレアムだが、レマー商会と繋がりをもったフランへの対抗意識を燃やしていたと思われる。フランはフランで、ラベルゴ商会をぶっ潰すと口にしたくらいだから、この二人には何か因縁めいたものがあるのだろう。

 ただモンタニュー公爵家は、公爵家としてではなくヘルムートが勝手に行ったことであると主張した。それも妻であるスザンナに脅されて、とまで言い出して。それが事実かどうかは、今後、騎士団の調査によってわかることになるだろう。
 ラーシュやカリーネにとって、モンタニュー公爵家が今後どうなるか等、興味の対象にすらなっていない。

 また、ラベルゴ商会が売りつけた魔導具によって怪我をしたという者たちが、これを機に騒ぎ始めた。原因となった魔導具を見れば一目瞭然。使用者が悪いのではなく、魔導具の設計不良が引き起こした問題である。その魔導具について鑑定したのはもちろんカリーネ。見れば見るほど、ラベルゴ商会の魔導具の設計の酷さに顔を歪めたくなった。

 安かろう、悪かろう。

 それがラベルゴ商会の魔導具だったのだ。その事実にカリーネの胸はキリリと痛み、だからこそ、こういった危険な魔導具を世に流通させないように、と改めて心に刻み込んだ。
 ただ残念なことに、レマー商会のような魔導具を設計できるような人間が、ラベルゴ商会にはいなかっただけなのだが。
 この話を耳にしたカリーネは、魔導具士の育成がホルヴィストにも必要なのではないかと考えるのだが、これはまた別の話。

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