【コミカライズ】【電子書籍化】婚約破棄された伯爵令嬢ですが隣国で魔導具鑑定士としてみんなから愛されています~ただし一人だけ溺愛してくる~
「では行こう。皆、待っているよ」
「はい」
ラーシュにエスコートされ、侍女に付き添われ、カリーネはこれから永遠の愛を誓う場所へと向かう。
純白のドレスに身を包むカリーネ。その無垢な姿は、初めて彼女と出会った時のことをラーシュに思い出させていた。
数日前、フランが「忘れているかもしれないが」という前置きをつけ、ロード伯領へ初めて足を運んだときのことを語り出した。だが、ラーシュは忘れていなかった。八つも年下の彼女が、魔導具について自分の話を真剣に聞いてくれることが嬉しかった。ころころと表情が変わり、指摘する点もなかなか鋭く、もっと彼女と話をしたいという気持ちにさえなった。
だが彼女はまだ子供。ストレーム国に連れて帰ることもできないもどかしさに、当時は悩んだ。
それから数年後。彼女と再会したわけだが、年齢の割にはあのときとほとんど変わらぬ姿に驚いた。そして彼女の素直さと前向きな姿勢。ラーシュがカリーネにのめり込むのも時間の問題だった。
さらに次第に大人びてくるその表情。まるで、自分のために成長してくれたのではないか、とそう錯覚してしまうくらいに――。
ふと、ラーシュは隣にいる彼女に視線を落とした。
「はい」
ラーシュにエスコートされ、侍女に付き添われ、カリーネはこれから永遠の愛を誓う場所へと向かう。
純白のドレスに身を包むカリーネ。その無垢な姿は、初めて彼女と出会った時のことをラーシュに思い出させていた。
数日前、フランが「忘れているかもしれないが」という前置きをつけ、ロード伯領へ初めて足を運んだときのことを語り出した。だが、ラーシュは忘れていなかった。八つも年下の彼女が、魔導具について自分の話を真剣に聞いてくれることが嬉しかった。ころころと表情が変わり、指摘する点もなかなか鋭く、もっと彼女と話をしたいという気持ちにさえなった。
だが彼女はまだ子供。ストレーム国に連れて帰ることもできないもどかしさに、当時は悩んだ。
それから数年後。彼女と再会したわけだが、年齢の割にはあのときとほとんど変わらぬ姿に驚いた。そして彼女の素直さと前向きな姿勢。ラーシュがカリーネにのめり込むのも時間の問題だった。
さらに次第に大人びてくるその表情。まるで、自分のために成長してくれたのではないか、とそう錯覚してしまうくらいに――。
ふと、ラーシュは隣にいる彼女に視線を落とした。