【コミカライズ】【電子書籍化】婚約破棄された伯爵令嬢ですが隣国で魔導具鑑定士としてみんなから愛されています~ただし一人だけ溺愛してくる~
「カリーネはどうした?」
 ロード伯爵は尋ねる。
「カリーネはまだ、工場の方に行っているようですね。どうやら問題が起こったようで、先ほど呼び出されておりましたから」
 答えたのはフラン。
「問題、だと?」

「ええ。どうやら、試作であがってきた魔導基板が動かないとかなんとか」

「だが、今日は天気が怪しい。工場(こうば)の者には早く帰宅するように、指示を出したところだ」

「では、カリーネもそろそろ戻ってくるのでは?」

 フランは彼女がやって来るのを知っていたのではないか、というくらいのタイミングで扉を叩く音がした。

「お父さま、カリーネです。遅くなってしまい、申し訳ありません」

「皆、待ってるから。入っておいで」

 はっきり言ってこのロード伯爵。娘に甘い。

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