【コミカライズ】【電子書籍化】婚約破棄された伯爵令嬢ですが隣国で魔導具鑑定士としてみんなから愛されています~ただし一人だけ溺愛してくる~
「そうか。まだ、時間はあるからゆっくり解析しなさい。だが、今日は駄目だ。風も強くなってきたし、これから雨も酷くなるだろうからな。屋敷からは出るなよ」
「はい。お父さまから、そう言われると思いまして。試作基板は持って帰ってきました。部屋で解析をすすめます」
父娘の会話を聞いていたフランは、くすりと笑った。隣にいるリネーアが不思議そうに夫の顔を見つめる。
「ああ、ごめん。仲が良い親子だなと、思っただけ」
「ほら、カリーネも座りなさい」
母親が娘を促した。カリーネの席は姉のリネーアの隣。これが、この五人の定位置。
そして母親がお茶を淹れるのが、この時間の過ごし方。
「お父さま、顔色が優れませんが、何かありましたか?」
父の異変に気付いたのは上の娘のリネーア。彼女はこういった気遣いが人一倍できる娘だ。
「あ、うん。まあ、そうだな」
後回しにしてもいずれ伝えなければならないことなど、この父親だってわかっている。
「実はな。モンタニュー公爵から書類が届いてな」
と、まずは隣に座っている妻にその書類を手渡した。その書類に視線を走らせていく夫人の顔色も次第に青くなっていく。
「あなた、これ」
「ああ、そういうことのようだ」
「はい。お父さまから、そう言われると思いまして。試作基板は持って帰ってきました。部屋で解析をすすめます」
父娘の会話を聞いていたフランは、くすりと笑った。隣にいるリネーアが不思議そうに夫の顔を見つめる。
「ああ、ごめん。仲が良い親子だなと、思っただけ」
「ほら、カリーネも座りなさい」
母親が娘を促した。カリーネの席は姉のリネーアの隣。これが、この五人の定位置。
そして母親がお茶を淹れるのが、この時間の過ごし方。
「お父さま、顔色が優れませんが、何かありましたか?」
父の異変に気付いたのは上の娘のリネーア。彼女はこういった気遣いが人一倍できる娘だ。
「あ、うん。まあ、そうだな」
後回しにしてもいずれ伝えなければならないことなど、この父親だってわかっている。
「実はな。モンタニュー公爵から書類が届いてな」
と、まずは隣に座っている妻にその書類を手渡した。その書類に視線を走らせていく夫人の顔色も次第に青くなっていく。
「あなた、これ」
「ああ、そういうことのようだ」