婚約破棄から始まる悪役令嬢の焦れったい恋愛事情
あの日から数週間後……。
ルビーは思い悩む日々を過ごしていた。
一方、ジュリエットは今日もハーブティーを飲みながら考えていた。

記憶が戻ってから初めてのパーティーの日が近づいて来た。
王家が主催するパーティーは華々しいものだ。

しかしジュリエットの年齢にもなると、婚約者と参加する事が当たり前になってくる。
此処で婚約者やパートナーと参加出来なければ、確実に『売れ残り』と言われてしまうからだ。
今まで、そう言われない『例外』はルビーやベルジェ、モイセスだけだろう。

お茶会やパーティーに何度も何度も参加して、ルビーに靡かない婚約者を見つけたかったのも、今回のパーティーで恥をかかない為だろう。

(こんなに若いうちから特定の相手を決めるのも大変よね……令嬢達は特に)

道を間違えてしまえば結婚すら危うくなってしまう。
そしてジュリエットは一回、失敗してしまっている。
マルクルスと婚約を解消して、直ぐに縁談がくる訳もなく平和なのはいいが、貴族としてどうなのかと問われるとまた話は違ってくる。
両親に相談しても今回ばかりは微妙なラインのようで、最終的に判断を任されていた。

(誰とパーティーに参加した方がいいのかしら……?それとも今回は一人で出た方がいいの?)
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