婚約破棄から始まる悪役令嬢の焦れったい恋愛事情
「ふっ……!!アハハハ」

「……!?」

「確かに!その通りだね……!君、最高だよ」


訳の分からない反応に冷や汗は止まったものの、何故爆笑されているのか分からないままヘラリと笑みを浮かべていると……。


「ーーーーリロイ!!キャロラインッ!!」

「げっ、お兄様……!」

「あーあ、もう時間切れだ」


アッサリと引いたリロイが何をしたかったのか分からずに謎が深まった所で、慌てた様子で此方に向かって走ってくるベルジェとモイセスの姿があった。

するとリロイは「怒っているところ申し訳ないんだけど、そこに並んでくれる?」と言われて訳も分からないままルビーと横に並べられる。
そのまま「少し手を貸してね」と言ったリロイはルビーの手を握る。


「リロイ、様……?」

「リロイ……!ルビー嬢に何を!?」

「まぁまぁ、兄上。そんな怖い顔ばっかりしているとルビー嬢に怖がられちゃうよ?」


リロイがそっとルビーの手の甲に唇を寄せる。
それと同時にモイセスの眉がピクリと動いた。
キャロラインはパクパクと口を開いたり閉じたりを繰り返している。
ルビーは困った様子で此方と向こうの様子を交互に見ている。


「次は……ジュリエット嬢、お手を失礼」

「!?」
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