婚約破棄から始まる悪役令嬢の焦れったい恋愛事情
最近、両親はルビーの想いに気付いたのか相手はベルジェではなくがっかりしていたようだが、モイセスも公爵家の嫡男である為、変わらずに応援していくようだ。
しかし今回、ジュリエットがベルジェとパーティーに参加する事を告げても「良い思い出になるな」と言った両親は遠い目でジュリエットの肩を叩いた。
ルビーの時とは期待度と反応が全く違う。
本人達は悪気はないのだろうが、こうした些細な態度の違いにジュリエットは傷付いていたに違いない。
そして両親なりにジュリエットを気遣っているのか、目の前には色々な令息の肖像画が山のように置かれている。
「マルクルスの事があったから」と言って、何気なくその話題を避けていたのだが「そろそろ……困るでしょう?」と相手を見繕ってきたようだ。
確かに婚活のタイムリミットは着々と近付いているのだろうが、今はとてもそんな気分にはなれなかった。
(伯爵家の次男、男爵家の三男、同じ子爵家の次男……はぁ、気が進まない)
とりあえず目を通すフリだけはしなくてはとテーブルに肖像画を広げていた時だった。
「あらジュリエット、一人……?ウフフ、ご機嫌よう」
「……アイカ様」
アイカはルビーの唯一の友人で、キャロラインのアドバイザー。
ジュリエットも屋敷に来るアイカを慕っており、絶対的な信頼を寄せていた。
しかし今回、ジュリエットがベルジェとパーティーに参加する事を告げても「良い思い出になるな」と言った両親は遠い目でジュリエットの肩を叩いた。
ルビーの時とは期待度と反応が全く違う。
本人達は悪気はないのだろうが、こうした些細な態度の違いにジュリエットは傷付いていたに違いない。
そして両親なりにジュリエットを気遣っているのか、目の前には色々な令息の肖像画が山のように置かれている。
「マルクルスの事があったから」と言って、何気なくその話題を避けていたのだが「そろそろ……困るでしょう?」と相手を見繕ってきたようだ。
確かに婚活のタイムリミットは着々と近付いているのだろうが、今はとてもそんな気分にはなれなかった。
(伯爵家の次男、男爵家の三男、同じ子爵家の次男……はぁ、気が進まない)
とりあえず目を通すフリだけはしなくてはとテーブルに肖像画を広げていた時だった。
「あらジュリエット、一人……?ウフフ、ご機嫌よう」
「……アイカ様」
アイカはルビーの唯一の友人で、キャロラインのアドバイザー。
ジュリエットも屋敷に来るアイカを慕っており、絶対的な信頼を寄せていた。