婚約破棄から始まる悪役令嬢の焦れったい恋愛事情
アイカの言葉にイラッとしたものを感じたが、表向きは彼女と同じように平然を装っていた。

(コレって、マウントを取られている感じ……?)

今までチクリチクリと嫌な感じはあったが、ジュリエットに対して、ここまで露骨な態度を取るのは初めてではないだろうか。

(アイカ様はジュリエットが偶々選ばれたことを強調したいようだけど……)

リロイとアイカがどのくらい仲が良いのか、どんな関係性かは分からないので、ここは探りを入れてみるかと口を開く。


「アイカ様は、リロイ様と普段どんな話をするのですか?」

「何……突然。どうして、そんな事を聞くのかしら?」

「気になったので」

「…………。それは、色々とお話をするわ。それにリロイ様とわたくしは、一度パーティーにパートナーとして御一緒させて頂いた事もあるのよ?」

「へぇ……そうなんですね。私はリロイ様から直接、ベルジェ殿下には好きな方がいるのだと伺いました」

「…………!」

「アイカ様は私が可哀想だからと仰いますが、それは違うと思います」

「何故……そう言い切れるの?」

「もしリロイ様がベルジェ殿下の好きな方がアイカ様だと知っていたら、私とパーティーに参加する事を止めるのではないでしょうか?」

「!!」

「それに……今回のペアはリロイ様の提案なのですよ?」

「ーーーッ」
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