婚約破棄から始まる悪役令嬢の焦れったい恋愛事情
アイカの余裕たっぷりの表情が崩れたのを見逃さなかった。
ジュリエットに嘘がバレているとは夢にも思わなかったのだろう。
それにペアの決まり方はキャロラインもルビーも言っていないと思い、話を進めてみたのだが大正解のようだ。


「あのリロイ様ならベルジェ殿下の為に動くような気がしますが……」

「…………何が言いたいのかしら?」


この手の嫌味はジュリエットになる前のOL時代に山のように乗り越えてきた。
やられっぱなしで舐められるのは避けたい所だ。
それに噛みつかれたら噛みつき返すのがマイルールである。
特に合コンなどで、この手の奴は沢山見てきたので扱いには慣れたものである。
故に………負ける気はしなかった。


「ベルジェ殿下がアイカ様が好きなのは本当ですか?」

「…………。えぇ」

「あぁ、なら良かったです」

「……っ、なにがかしら?」

「フフッ、だってアイカ様が勘違いをしていたら可哀想ですもの」

「ーーーッ!!」

「もしコレが嘘だったら…………ねぇ?でもアイカ様がご自分でそう仰るのなら、そうなのでしょうね」


此方を睨み上げるアイカを見て、クスリと余裕たっぷりに悪い笑みを浮かべた。
違和感を感じて、つついてみると見事にボロを出した。
アイカは明らかにベルジェとパーティーに出席する事を気に入らないと言いたげだった。

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