婚約破棄から始まる悪役令嬢の焦れったい恋愛事情
そしてルビーも、ジュリエットに嫌われる事で少しずつ崩れていった。

同時にキャロラインにも少しずつ近付いていった。
彼女と話すのは疲れるし苛々した。
しかしベルジェが妹のキャロラインが好きな事は知っていた。
彼に近づく為には彼女の協力と信頼が必要だった。

ルビーの友人のフリをして、じっくり内部から壊していく。
善人の仮面を被って、我慢して我慢して我慢して……。

そして、ずっと自分だけの婚約者が欲しいと言っていたジュリエットに、プライドが高くナルシストだが扱いやすいマルクルスを当てがった。

(捨て駒だけど、存分に役に立ってもらいましょう)

マルクルスはこう言いながら動かしていた。
『ルビーに似合うのは貴方のような令息かもね。ルビーの一番の友人である、わたしが言うのだから間違いないわ』
『ジュリエットの婚約者になるのはどうかしら?でもルビーが貴方の魅力に気付いちゃうかもしれないわね』
『ジュリエットは貴方の事を心から愛しているから……』

"許してくれるんじゃない?"
< 177 / 229 >

この作品をシェア

pagetop