婚約破棄から始まる悪役令嬢の焦れったい恋愛事情
「ゔ……っ!」
「!?!?!?」
瞳を潤ませて急に泣き出したベルジェに体を硬くした。
無意識に私は何もやっていませんとアピールするように手を上げた。
ポタポタと溢れ出す涙は止まる事を知らない。
モイセスも同じく汗を拭いながら、「直ぐに水を用意してくれ」と侍女に頼んでいる。
(水……?)
すると腰に腕を回して密着する体。
顎を上げられて強制的に戻される視線。
珍しく強引なベルジェの頬は高揚しており、明らかにいつもと様子が違うようだ。
「ーーージュリエット嬢は、気になる令息が居るのだろうか!?」
「???」
「……っ」
「気になる、令息……?」
「アイカ嬢から、聞いたのだ……!新しい婚約者を探しているとッ」
「アイカ様が……?」
ベルジェの口から飛び出した名前。
やはりリロイの言った通り、何かを企みつつ動いているようだ。
(まさかベルジェ殿下にも接触していたなんて……何を吹き込んだのかしら)
いい加減にしろと言わんばかりにモイセスがベルジェの肩を引いた。
「ベルジェ……!ジュリエット嬢に失礼だぞ」
「そんな事は、分かっているッ!!!」
「「「…………」」」
「!?!?!?」
瞳を潤ませて急に泣き出したベルジェに体を硬くした。
無意識に私は何もやっていませんとアピールするように手を上げた。
ポタポタと溢れ出す涙は止まる事を知らない。
モイセスも同じく汗を拭いながら、「直ぐに水を用意してくれ」と侍女に頼んでいる。
(水……?)
すると腰に腕を回して密着する体。
顎を上げられて強制的に戻される視線。
珍しく強引なベルジェの頬は高揚しており、明らかにいつもと様子が違うようだ。
「ーーージュリエット嬢は、気になる令息が居るのだろうか!?」
「???」
「……っ」
「気になる、令息……?」
「アイカ嬢から、聞いたのだ……!新しい婚約者を探しているとッ」
「アイカ様が……?」
ベルジェの口から飛び出した名前。
やはりリロイの言った通り、何かを企みつつ動いているようだ。
(まさかベルジェ殿下にも接触していたなんて……何を吹き込んだのかしら)
いい加減にしろと言わんばかりにモイセスがベルジェの肩を引いた。
「ベルジェ……!ジュリエット嬢に失礼だぞ」
「そんな事は、分かっているッ!!!」
「「「…………」」」