婚約破棄から始まる悪役令嬢の焦れったい恋愛事情
「はぁ……はぁ……っ!!」
「あーあ、こんな風にしちゃって。これが事実だって認めているようなものじゃないか」
「でももう証拠はないわ……!!そうでしょう?」
「残念ながら、ちゃんと予備は取ってあるんだ。安心してくれ」
「……!?」
リロイはアイカの周りを入念に調べ上げたようだ。
ベルジェに抱き締められていることが心底気に入らないのか、ジュリエットを鋭い瞳で睨み上げたアイカは、肩の力を抜いた後にフラリとよろめいてから額に手を当てた。
「…………どうして?わたくしは上手くやったのに、何でわたくしのモノにならないの……?おかしいわよね。こんなに我慢もした。準備もした……なのに何で思い通りにならないのかしら」
「……!?」
「わたくしこそ…………この国で、わたくしだけがベルジェ殿下に相応しいのに……っ、全ては、わたくしの物なのにッ」
ブツブツと呟いているアイカの言葉に首を捻る。
初めて聞くはずなのに、何処かで聞いたことがある台詞だと思ったからだ。
そしてある事に気付いてハッとする。
(ルビーの前に立ちはだかる『最後の悪役令嬢』って、アイカ様だったってこと……!?)
「あーあ、こんな風にしちゃって。これが事実だって認めているようなものじゃないか」
「でももう証拠はないわ……!!そうでしょう?」
「残念ながら、ちゃんと予備は取ってあるんだ。安心してくれ」
「……!?」
リロイはアイカの周りを入念に調べ上げたようだ。
ベルジェに抱き締められていることが心底気に入らないのか、ジュリエットを鋭い瞳で睨み上げたアイカは、肩の力を抜いた後にフラリとよろめいてから額に手を当てた。
「…………どうして?わたくしは上手くやったのに、何でわたくしのモノにならないの……?おかしいわよね。こんなに我慢もした。準備もした……なのに何で思い通りにならないのかしら」
「……!?」
「わたくしこそ…………この国で、わたくしだけがベルジェ殿下に相応しいのに……っ、全ては、わたくしの物なのにッ」
ブツブツと呟いているアイカの言葉に首を捻る。
初めて聞くはずなのに、何処かで聞いたことがある台詞だと思ったからだ。
そしてある事に気付いてハッとする。
(ルビーの前に立ちはだかる『最後の悪役令嬢』って、アイカ様だったってこと……!?)