婚約破棄から始まる悪役令嬢の焦れったい恋愛事情
その瞬間、隙を見てアイカの前に飛び出した。
甲冑から拝借した『斧』を思いきり振り上げた。


「フンッーーー!!!」

「ッ!!?」


重さに身を任せて斧を振り下ろすとアイカの持っていた剣がバキッと音を立てて粉々に砕けた。
そして、アイカの目の前でビキビキと音を立てて斧が床に深く突き刺さる。


「……ッ!!?」


どうやら無事、ベルジェが怪我をするフラグを文字通り、粉々に折れたようだ。
最後の悪役令嬢であるアイカが追い詰められた後、ベルジェと結ばれたルビーに憎しみを爆発させて殺そうとする際、ベルジェがルビーを庇って怪我を負う。
アイカはその場でベルジェを傷付けた罪で拘束。
ルビーは二度と愛する人を失いたくないと、必死でベルジェを救おうとする……そんな場面が思い浮かんだのだ。

このままではベルジェはジュリエットを守ろうとする。
それを防ごうと咄嗟に体が動いたのだ。
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