婚約破棄から始まる悪役令嬢の焦れったい恋愛事情
重たい斧の振り上げる為に踏ん張っていた為か、折れたヒールを脱いでから緊張で汗ばんだ肌を拭った。


「ふぅ……」

「「「「……………」」」」


斧の柄から手を離して、クルリと後ろを振り向いた。
頭の中はベルジェを守れた達成感でいっぱいだった。


「ベルジェ殿下、大丈夫でしたか?」

「ぁ…………あぁ」

「……?」


そのままクルリと周囲を見回すと、呆然としながら此方を見る皆の姿を見て体が強張った。

(え……?もしかして、やり過ぎた???)

アイカは力が抜けたのか、その場にへたり込んだ。
恐怖からかガクガクど腕が震えている。
彼女の足の間には見事に斧が床にめり込んでいる。

(このままだとやばい……!?)

言い訳を考える為に瞬時に考えを巡らせていた。
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