婚約破棄から始まる悪役令嬢の焦れったい恋愛事情

しかし考えた所で答えは出なかった。
そして、その行動を後悔したのはすぐの事だった。


「ジュリエット様とマルクルス様が、最近お二人でよく話しているそうですわ!聞きまして?」

「まぁ、あのマルクルス様と仲が良いという事?」

「そうなの」

「嘘でしょ……あのマルクルス様と!?」

「以前、話した事ありますけど御自分の自慢話ばかりで、わたくしは苦手でしたわ」

「けれど、ジュリエット様はかなりマルクルス様に入れ込んでいるみたいで……」

「まぁ、それは本当ですの?あの方のどこがいいのかしら?」

「あはは、失礼よ」

「ーーーッ!?」


お茶会での何気ない令嬢達の会話を聞いて、驚きに目を見開いた。

(ジュリエット嬢は、もしかして"マルクルス"が好きなのか……?)

それを聞いてどうしようもない焦りが込み上げてきた。
ジュリエットに仲の良い男性が居ると聞いて、今から自分がどう動いたらいいのか全く分からなかった。

(今更、声を掛けてもいいのだろうか……)

次の一手を考えようにも、ショックが大きく呆然としたまま立ち尽くしていた。


「ねぇジュリエット様って、ルビー様の妹の……?」

「えぇ、そうよ!わたくし、ルビー様を以前のパーティーで見かけたのですけれど、美し過ぎて話しかけられませんでしたわ」

「本当……羨ましいわ」


そんな時、ルビーの話を聞いてある事を思い付く。
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