婚約破棄から始まる悪役令嬢の焦れったい恋愛事情
「もしかして……モイセスに?」
「はい……その通りです。どうしても……もう一度だけ、あの方の視界に映りたかったのです」
「……そうだったのか」
「申し訳ありません、ベルジェ殿下」
シュンと肩を落としたルビーを見て何故か妙な親近感を感じていた。
互いに目が合うと、おかしくて笑ってしまった。
「ははっ……似たもの同士だな」
「はい、そうかもしれません。思ったよりもベルジェ殿下が人間らしいというか……安心致しました」
「俺もだ。いつも人形のようだと……いや、良い意味だ!」
「フフッ、ありがとうございます。あの……ベルジェ殿下。宜しければ情報交換致しませんか?わたくし、モイセス様の事が知りたいんです」
「情報交換……?だが、ジュリエット嬢には婚約者が」
「えぇ……。でも何か嫌な予感がするのです。あの子には何度か言っているのですが聞く耳を持たないどころか"マルクルス様なら絶対に大丈夫だから"と言われていて」
「!?」
「…………本当は、今回の婚約も」
そう言ってルビーは言葉を詰まらせた。
彼女はジュリエットをとても心配しているのだと、そう感じた。
「はい……その通りです。どうしても……もう一度だけ、あの方の視界に映りたかったのです」
「……そうだったのか」
「申し訳ありません、ベルジェ殿下」
シュンと肩を落としたルビーを見て何故か妙な親近感を感じていた。
互いに目が合うと、おかしくて笑ってしまった。
「ははっ……似たもの同士だな」
「はい、そうかもしれません。思ったよりもベルジェ殿下が人間らしいというか……安心致しました」
「俺もだ。いつも人形のようだと……いや、良い意味だ!」
「フフッ、ありがとうございます。あの……ベルジェ殿下。宜しければ情報交換致しませんか?わたくし、モイセス様の事が知りたいんです」
「情報交換……?だが、ジュリエット嬢には婚約者が」
「えぇ……。でも何か嫌な予感がするのです。あの子には何度か言っているのですが聞く耳を持たないどころか"マルクルス様なら絶対に大丈夫だから"と言われていて」
「!?」
「…………本当は、今回の婚約も」
そう言ってルビーは言葉を詰まらせた。
彼女はジュリエットをとても心配しているのだと、そう感じた。