婚約破棄から始まる悪役令嬢の焦れったい恋愛事情
安心したように手を合わせて微笑んでいるルビーは、ジュリエットの事が本当に好きなのだろう。


「そういえば、今度キャロラインが此処に来たいと言っていたのだが……」

「キャロライン王女殿下が……?」

「あぁ……"お兄様のお相手を見て差し上げますわ"と言っていて、それにリロイも同じような事を言っていた。ルビー嬢には迷惑を掛けるかもしれないが……」

「一応、お父様とお母様に伝えておきますね。ですがこのまま皆様を勘違いをさせたままでいいのですか?」

「それは、勿論よくないが……ジュリエット嬢に、こ、こっ告白をするには互いの事をッ、知らなすぎるのでは……ないだろうか?それに、まだ心に傷を負っているかもしれないと思うと……タイミングがっ!!」


顔を真っ赤にしているベルジェを見て、ジュリエットは笑みを浮かべた。


「ふふっ、ベルジェ殿下ならばジュリエットを大切にして下さるでしょうから安心ですわ」

「……ルビー嬢は本当にいいのか?その、モイセスの事」

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