婚約破棄から始まる悪役令嬢の焦れったい恋愛事情
「わたくしはモイセス様とお話して頂けるだけで、嬉しいですから…………とは言いつつ、最近は欲が出てしまってお恥ずかしい限りですわ」

「ははっ……!ルビー嬢らしいな」

「はい!」


最近、こうしてルビーと話をしていて思うのだが、周囲が思うルビーのイメージと本当のルビーとは、イメージが違うような気がした。
悪口を言う事もなく、容姿を鼻にかける様子もなく、サッパリとしていて好感が持てる。
表情がコロコロと変わって面白くて、何より自分の気持ちに正直だ。
何故ルビーが令嬢達から嫌われているのか、正直理解出来なかった。


「あぁ、そういえば君が言っていたジュリエット嬢の好みと、今日言っていた好みが全く違ったんだが……」

「え?そんな筈は……。ジュリエットはいつも"わたくしだけを愛してくれる完璧な王子様のような方と付き合ってお姉様を見返してやる"って言っていたのに」

「ふむ……」


自分とルビーが知っているジュリエットと今のジュリエットは少し違うようだ。


「兎に角、少しでも異性として意識させるところからですわ……!」

「……それはどうやってするのだ?」

「だから、それは…………。そ、それを今から考えるのですわ!!」

「分かった!」

「自分の目的の為に頑張りましょう……!」

「……そうだな!次の手を考えよう!!」
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