婚約破棄から始まる悪役令嬢の焦れったい恋愛事情
結果的に彼女のやり方とジュリエットの気持ちは噛み合わなかったのかもしれないが、ルビーはジュリエットを思い、必死に動いていたのだろう。
「……確かに。利用されて、嘘をつかれて、裏切られましたけど、言いたい事を言えてスッキリしました。それでもういいんです」
「…………」
「誰かを恨んだり憎んだりすることは簡単に出来てしまうけれど、許すことは……許せるようになるまでは本当に難しいんですよね」
自分も姉と喧嘩ばかりしていたが、そんな時、母から言われていた言葉があった。
『相手の立場になって考えてご覧。そうすればまた違って見えるから』
その言葉を聞いて最初は全く意味が分からなかったし、その時は「絶対に相手が悪い」「なんで私の事を理解してくれないの?」と考えていた。
そんな最中、姉に冷蔵庫のプリンを食べられた事があった。
そのプリンを本当に楽しみにしていたのに「あ、食べちゃった」と平然と言われて、今までの恨みと重なり怒りから腕に思いきり噛み付いた。
殴り合いの喧嘩になったけれど、きちんと訳を聞いて自分のプリンだった事とその時の気持ちを伝えていれば、こうはならなかっただろう。
そんな事情をすっ飛ばして噛み付いたのは、「悲しい」「憎い」という気持ちを上手く言葉に出来なかったのと、思う通りにならない現実が受け入れなかった。
そして姉に対しての怒りや腹立たしくて堪らないという気持ちを、どうにか吐き出したかったからだ。
しかし食べ物の恨みは恐ろしいというもので、一週間は口を利かなかった。
大人になった今では良い思い出だ。
「プリンを失っても、奪われても……前に進んでいきたい。そう思ったんです」
「プ、リン……?」
「失敗や悔しさから学べる事も多いと、そう言いたかっただけです」
「…………そうか」
「……確かに。利用されて、嘘をつかれて、裏切られましたけど、言いたい事を言えてスッキリしました。それでもういいんです」
「…………」
「誰かを恨んだり憎んだりすることは簡単に出来てしまうけれど、許すことは……許せるようになるまでは本当に難しいんですよね」
自分も姉と喧嘩ばかりしていたが、そんな時、母から言われていた言葉があった。
『相手の立場になって考えてご覧。そうすればまた違って見えるから』
その言葉を聞いて最初は全く意味が分からなかったし、その時は「絶対に相手が悪い」「なんで私の事を理解してくれないの?」と考えていた。
そんな最中、姉に冷蔵庫のプリンを食べられた事があった。
そのプリンを本当に楽しみにしていたのに「あ、食べちゃった」と平然と言われて、今までの恨みと重なり怒りから腕に思いきり噛み付いた。
殴り合いの喧嘩になったけれど、きちんと訳を聞いて自分のプリンだった事とその時の気持ちを伝えていれば、こうはならなかっただろう。
そんな事情をすっ飛ばして噛み付いたのは、「悲しい」「憎い」という気持ちを上手く言葉に出来なかったのと、思う通りにならない現実が受け入れなかった。
そして姉に対しての怒りや腹立たしくて堪らないという気持ちを、どうにか吐き出したかったからだ。
しかし食べ物の恨みは恐ろしいというもので、一週間は口を利かなかった。
大人になった今では良い思い出だ。
「プリンを失っても、奪われても……前に進んでいきたい。そう思ったんです」
「プ、リン……?」
「失敗や悔しさから学べる事も多いと、そう言いたかっただけです」
「…………そうか」