Forbidden Love~どうか私に鏡を下さい。
(参ったなぁ…)



私は大きな木にもたれて座った。
魔の森から出られた人はいないから、どんな森なのかはわからないって、メイドさんは言っていた。
私が思うには、多分、猛獣はいない。
だって、このあたりはあんまり暑くないもん。
猛獣って、暑いところにいるイメージあるよね?
だから、それは大丈夫だと思う。
うん、いないよ。
この森で命を落とす人がいるとしたら、きっと餓死だ。
ここには、食べ物がないんじゃないかな?
何とかここから出ようと散々歩き回って、疲れ果てた上に食べ物がなくて衰弱するとか…
あ、もしかしたら、水がないのかもしれない。
もしくは、毒の実が実ってるとか?



森の中はとても静かだ。
風が揺らす葉の音や、たまに鳥の鳴き声みたいなものが聞こえるだけ。



(大丈夫!猛獣はいないから!)



怖いから、自分に言い聞かせる。
ランプはあるとはいえ、油は無限ではない。
嫌だなぁ。
夜に明かりが無くなったら。
ここにはマッチすらないんだから。
確か、木と木を擦り合わせたら、火が起こせるんだよね。
明るくなったら薪を集めて、火を起こしてみよう。



そんなことを考えているうたに、私はいつの間にか微睡んでいた。
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