Forbidden Love~どうか私に鏡を下さい。
「大丈夫か?」

「は、はい。取り乱してすみません。
そ、それから、助けて下さって、本当にどうもありがとうございます。」

「おまえさんは、本当に運が良いぞ。
わしがあの森に行くのがあと何日か遅かったら、死んでたじゃろうなぁ。」

そう言って、おばあさんは大きな声で笑った。
私はとても一緒に笑う気にはなれないけど。



「しかし、なぜ、あそこへ入ったんじゃ?
まさか、あそこがおそろしい場所だと知らんかったわけではあるまい?
もしや、失恋でもしたのか?
それで、世を儚んで…」

「ち、違います!
私は自分の意思で、あそこへ行ったわけではありません。」

「自分の意思ではないと?
では、何故なんじゃ?」

「わ、私は、生贄にされて…」

「い、生贄じゃと!?」

おばあさんは、目を丸くして驚いた。
そして、私をまじまじとみつめてた。



「これはまずいな。
えらいものを拾ってしもうた。」

「え……」

まずいって…まさか、私をまたあそこへ返すんじゃないでしょうね。



「どこの生贄じゃ?
アルシオンか?オテロか?」

え、それが何か関係あるの?
本当のことを答えて大丈夫?



「え、えっと…ア、アルシオンだったかなぁ…?」

「なんじゃと!アルシオンとな?」

おばあさんは、なおいっそう厳しくなった視線で、私をみつめた。
もしかして、まずいこと言っちゃった?
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