Forbidden Love~どうか私に鏡を下さい。
「おまえさんは、異界から呼び出されたんじゃ。」

「異界…?」

異界って、よく言われる異世界のことだよね。
でも、そんなもの、本当にあるんだろうか?



「生贄にするのは、異界の者と決まっておる。
異界の者の命は、特別、価値が高いのじゃ。」

「えー…」

そんな事言われても、納得は出来ない。
そもそも、異界っていう考え方がまず理解しにくい。



「おまえさんのいた場所では、異界のことは聞かされておらんかったのか?」

「はい。小説や漫画ではありますが、本当にそんなものがあると信じている者はいません。」

「小説や漫…画?」

「あ、えっと。想像した物語を文章や絵でかいたものです。」

「なるほど。異界は想像の産物と思われているのじゃな?」

私は深く頷いた。



「異界は、本当にあるのじゃ。
わしらはそのことを疑ったことはない。」

「そうなんですか。
異界はどんな所かご存知ですか?」

「わしらとは質の違う魔法で満たされた世界だと聞いておる。」



(魔法で満たされた世界?)



私たちの世界には魔法なんて…あ…



その時、私は気が付いた。
たとえば、私達の世界なら、火を付けるのも、マッチかライターで一瞬にして付けることが出来る。
電気だってガスだってあるから、何をするのも簡単だし、遠くに行く時は飛行機で飛んでいける。
それは、この世界の人にとっては魔法のようなことなんだって。
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