Forbidden Love~どうか私に鏡を下さい。
「まずはこれじゃ。
良いか、柔らかいから葉を破らないように慎重に摘むんじゃぞ。」

「はい。」

おばあさんに言われた通り、慎重に葉を摘み取った。
地味な作業だなぁ。
これ、一体、時給いくら位になるんだろう?
きっと、とんでもなく安いんだろうな。
おばあさんの家、広くもないし、お金持ちな雰囲気も全くない。
魔法使いは万能なイメージがあるけど、そうでもないのかな?
サーマリーさんは、お城で働いてるだけあって、おばあさんよりは身なりもずっとお金持ちっぽかったけど。



「おばあさんは、薬を売って生計を立ててるんですか?」

「まぁ、そんなところじゃな。
ややっ!まだそれだけしか取っておらんのか!
口を動かさず、手を動かせ!」

って、慎重に摘めって言ったのはおばあさんなのに。
あれ?おばあさんはけっこうたくさん摘んでるね。
ちょっと早く摘もうとしたら、葉が破れた。
だめだ、やっぱり慎重にゆっくり摘まないと。



「たったこれっぽっちか…」

「で、でも、破れてません。」

おばあさんのかごがいっぱいになった頃、私はまだかごの3分の1も入ってなかった。
私なりにはこれでも一生懸命やったんだけど。



「仕方がない。
とりあえず、昼飯に一旦帰ろう。」

おばあさんが私の手を握り、一瞬でおばあさんの家に戻った。
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