Forbidden Love~どうか私に鏡を下さい。
気まずい。
なんとも気まずい。



私達は何も話さず、ただ黙々と昼食を食べていた。
きっと、おばあさん、呆れたんだよね。
私があまりに遅いから。
でも、薬草摘みなんて初めてやったんだもん。
上手くやれなくても仕方ないよね?
うん、そうだ。
でも、午後からはちょっとはうまく出来るかもしれない。



そんな風に思ってたけど、午後からもやっぱりもたもたしてしまったよ。
しゃがみ込んで摘むものがあったり、中腰の体勢が続いたせいか、妙に疲れた。



「おまえさん、えらく体力がないのう。
異界では何をしてたんじゃ?」

事務ですって言ってもわからないだろうなぁ。
まぁ、目や肩は疲れるけど、基本、座り仕事だから、薬草摘みよりは楽かなぁ。



「机に向かってする仕事でした。」

「机に向かって?
……学者のようなものか?」

「あぁ~…まぁ、そんな感じかなぁ。」

って、全然違うって。
でも、どんな風に説明したら良いかわからないから、適当に返事をした。
っていうか、この世界にも学者がいるの?
一体、何を研究してるんだろう?



「そんなに頭が良さそうには思えんが。
人は見かけに寄らんのじゃな。」

「が、学者の助手というか、雑用係みたいなもんですから。」

「なるほど。」

おばあさんは納得した様子で頷いた。
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