Forbidden Love~どうか私に鏡を下さい。
「魔法の能力を持ち合わせて生まれなかった私が悪いんです。」

「そんなことないよ。
ジョゼットさんはそんなに綺麗なんだし、きっと、ジョゼットさんはお母さんの自慢の娘さんですよ。」

「自慢出来るようなことはありませんが、母はひとりで私のことを本当に大切に育ててくれました。」

え?ひとりで?



「ジョゼットさんのお父さんは?」

「私が小さい頃に亡くなったらしいです。」

シングルマザーか。
それは大変だっただろうね。



「私が10歳になるまで、母は私のことをおばあさんに隠してたんですよ。」

確かに言い難い話だもんね。
でも、10年も黙ってたら、なんかますますこじれそうな気がするけどね。



「ジョゼットさんもお母さんも苦労されたんですね。」

「そんなことありません。
私はとても幸せに暮らして来ましたよ。」

やっぱり、ジョゼットさんって良い人だな。
見た目も良くて、性格も良いなんて最高だね。



「ジョゼットさんは、普段は何をされてるんですか?」

私はふと気になったことを訊いてみた。



「母が、昔から私にたくさんの習い事をさせてくれているので、毎日けっこう忙しいんですよ。
詩を詠んだり、絵を描いたり、女だてらに剣術や弓も習ってます。
本当は街に出て、お針子でもして稼ぎたいのですが、母は私を街に出したくはないみたいです。」

何でだろ?
ジョゼットさんみたいに綺麗なら、すぐに良い縁談がありそうなのに。
まだ手離したくないのかな?
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