Forbidden Love~どうか私に鏡を下さい。
「とにかく、薬草を集めましょう。
おしゃべりばかりして、ごめんなさい。
摘むのはどの木ですか?」

「この木です。」



(……あれ?)



木を指さしたジョゼットさんの手にふと違和感を感じた。
注意して見てみると、ジョゼットさんの中指の先がなかった。



どうしたんだろう?
怪我?
綺麗な指だから、妙に目立つ。
魔法で何とか出来ないのかな?
顔が変えられるくらいだから、そのくらい簡単に出来そうなのに。



あっ、もしかしたら、イザベラさんがジョゼットさんにいろんな習い事をさせるのは、あの指のせいもあるのかな?
指のことで引け目を感じないように、いろいろ身に付けさせた、とか?



気にはなるけど、さすがに、指のことを訊くのはやめておいた。
というか、訊きにくいよね。
会ったばかりでそんなこと聞いちゃ駄目だよね。



私は昨日よりもずっと頑張って薬草を摘んだ。
少しでも、ジョゼットさんの力になりたかったから。



しばらくしたらおばあさんも戻って来て、私たちはかごいっぱいになった薬草を背負って、おばあさんの家に戻った。
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