Forbidden Love~どうか私に鏡を下さい。




「えっ!私が…!」

夕食の席で、私は驚くべきことを頼まれた。



「ジョゼットは、家事があまりうまくなくてな。」

「そうなんですか…」



おばあさんは私に言った。
しばらくの間、イザベラの家で家事をして欲しいと。



イザベラさんの具合はだいぶ悪いみたいだ。
魔法医に診せるため、おばあさんはお金の工面をしてくるから、その間、イザベラさんの家に住み込んで、家事をしてくれとのことだった。



「わかりました。
私でお役に立てるなら。」



それは本心だった。
私はおばあさんに命を救われたわけだから、おばあさんには大きな恩もあるし。
早くも恩返しの機会が来たってことだな。
家事なら、私にもそれなりに出来る。



(頑張るぞ!)



それにしても、おばあさん、お金をどうするつもりなんだろう?
本当に工面出来るのかな?
魔法医って、どのくらい高いのかな?
鏡とどっちが高いんだろう?
残念だけど、お金の面では私は役に立てそうにない。
おばあさんにも、難しいことなんじゃないだろうか?
心配は尽きなかったけれど、私はいつの間にか眠っていた。
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