Forbidden Love~どうか私に鏡を下さい。
「ちょっと待ってて下さい。」

ジョゼットさんは家の中に戻って行った。



「これで髪を拭いて、そして、これに着替えて下さい。」

ジョゼットさんから、タオルと服を渡された。
ちょっと汚れてるみたいだけど、仕方ないか。



「ありがとうございます。」

早速、髪を拭いて、服を着替えようとしたら、細過ぎてボタンが留まらず、裾は長過ぎた。
きっと、ジョゼットさんの服なんだろう。
それは無理だよねぇ。
体格が違いすぎるもの。



「ジョゼットさん、服が入りません。」

衝立の向こう側にいるジョゼットさんに声をかけた。



「そうなんですか?
ちょっと待ってて下さいね。」

しばらくして、ジョゼットさんは地味な色の服を持って来てくれた。
今度は入った。
丈も大丈夫だ。
これはもしや、イザベラさんの服?



「今度は大丈夫だったんですね。良かった。」

「……ありがとうございます。」

私は自分の服を物干し竿に干しに行った。



「お腹が空かれたでしょう?
たいしたものはありませんが、準備しましたから召し上がって下さい。」

わぁ、嬉しい。
何か食べたら、元気が出るよね。
ジョゼットさんの後を着いて行く。



「さぁ、どうぞ。」



(え!?)



テーブルにあったのは、固そうなパンとリンゴに似た果物だった。
しかも、お皿にすら載ってない。



これが食事?
まさか、写生するわけじゃないよね。



え、えぇーーっ!?
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