Forbidden Love~どうか私に鏡を下さい。
泣き声の向こう側に、おばあさんと魔法医の言い争うような声が聞こえたけど、よく聞き取れなかった。
しばらくして、魔法医が出て来た。



「あなたは娘さんかな?」

魔法医はジョゼットさんに問いかけた。



「はい、そうです。
母の容態はどうなんですか?」

「君のお母さんはどこも悪くないよ。
安心しなさい。
これは、心の問題なんだ。」

「心…の?」

「心の問題は、時に体をも悪くする。
心を治さなければ、今の状態は治らない。
これは、心に効く薬草だ。
書いてある通りに、これらを調合して飲ませなさい。
すぐには効かないだろうが、少しずつ気持ちが落ち着いてくる。
君は調合は出来るかい?」

「はい、出来ます。」

「そうか、それなら良かった。
それと、悩みを聞いてあげなさい。
きっとお母さんはなんらかの悩みを抱えているだろうから。」

「わかりました。どうもありがとうございます。」

私達は、魔法医を玄関まで見送った。



「梓さん、私、今から薬を作ります。」

「私に手伝えることはありますか?」

「えっと…手がいる時はまた声をかけますから。」

「あ、はい。」

そうだよね。
私には何も出来ないから、手伝いなんて無理だよね。
私はおとなしく家事でもやっておこう。
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