Forbidden Love~どうか私に鏡を下さい。
「ヤブ医者は帰ったのか?」

台所に向かおうとしたら、おばあさんと出会った。



「はい、お帰りになりました。」

「ジョゼットは?」

「お医者様が処方してくれたお薬を作られてます。」

「あんなヤブ医者のいうことなんか聞くことないんじゃ。」

「あの…イザベラさんは?」

「薬を飲ませて今は眠っとる。
可哀想にあんな馬鹿げたことを言われて、傷付いたのじゃろうな。」



そうかな?
私は、魔法医さんの言うことはありうると思うけど。
メンタルの病気になる人はけっこういるし、メンタルをやられてものすごく痩せる人や動けなくなる人はいるみたいだし、言われてみれば、イザベラさんは確かにメンタルっぽいって思えるよ。
夜も眠れないからって、ジョゼットさんが睡眠薬みたいなものを作って飲ませてたし、きっと、魔法医の言うことは正しいと思うよ。
でも、おばあさんはまるで信じてないみたい。
この世界では、そういうことはあまり信じないのかな?



「どうかしたのか?」

「え?い、いえ。
なんでもありません。
今から、夕飯の支度をしますね。」

「それは助かる。
よし、わしも手伝おう。」
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