Forbidden Love~どうか私に鏡を下さい。
夕飯の用意が出来ても、ジョゼットさんは戻って来なかった。



「全く困ったやつじゃ。
そんな薬、作っても意味はないのに。」

「私、呼んできます。」

私は家の外にある作業場に向かった。
ジョゼットさんは、思った通り、薬を作っていた。



「ジョゼットさん、夕飯の支度が出来ました。
一休みしませんか?」

「あと少しなので…
先に食べといて下さい。」

きっぱりした口調だったから、もうそれ以上は言わなかった。
おばあさんにありのままを報告し、私達は二人で夕飯を食べることにした。



「長い間、面倒をかけた。
おかげで綺麗に片付いたな。」

「そんな。
たいしたことじゃありません。
おばあさんこそ、大変でしたね。」

「魔法医はなんせ高いからな。
しかし、高い金を出して、あんな的外れのことを言われたんじゃ、たまらんのう。」

「あ、あの…おばあさん…」

ちょっと迷ったけど、私は魔法医の言うことも一理あるんじゃないかと。
元の世界では、そういう人も珍しくないということを話した。



「しかし、そんな深い悩みがあるとは思えん。
イザベラは他の魔法使いとはあまり交流もないから、トラブルもないはずじゃし、ジョゼットともうまくいっておる。
他にどんな悩みがあると言うんじゃ?」
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