Forbidden Love~どうか私に鏡を下さい。
「記憶を封じていたのだけれど…術が解けたんだね。」

「はい、すべて思い出しました。」

ジョゼットさんの瞳が揺れていた。



「私はチャールズに魔の森に連れていかれました。
陛下は、これからはアルマンという貴族の家で過ごすのだ。
離れて暮らすのは寂しいが、いつか必ず迎えに行くからとおっしゃいました。
皇后様は私を抱き締め、ずっと涙を流されていました。」

「大臣は王様を騙し、ジョシュア王子を魔の森に捨てたんじゃな。」

ジョゼットさんは、深く頷いた。



「私は、ジョシュア王子をなんとしてもお助けせねばと思ったんだよ。
そして、ジョシュア王子の記憶を封印し、女の子の姿に変異させた。」



えっ!じゃあ、やっぱり、ジョゼットさんはジョシュア王子だってこと?
女性じゃなくて男性だったの?
えーーっ!



「もうしばらくしたら、魔力も完全に回復するだろう。
そしたら、術を解くからもう少しだけ待っておくれ。」

「はい、わかりました。」

ジョゼットさんはとても素直だ。
記憶を取り戻したのなら、すぐにでも元の姿に戻りたいだろうに。



「とにかく、ジョシュア王子が生きてることを周りに知られてはならない。
私は、お母さんさえにも本当のことは話さなかった。
私が産んだ子だと言って、騙したんだ。」

「なんじゃと!
そういうことなら、なぜ言わんのじゃ。
そんな重大なことを一人で抱えて…
そうか、それで、心の病になったんじゃな。」
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