Forbidden Love~どうか私に鏡を下さい。
「国王陛下も具合が悪いことを知り、早くジョシュア王子のことをお知らせせねばと焦りながらも、どうにも心配で…
それに、国王陛下にどうやって会えば良いのかわからなかった。
ジョゼットとは長年一緒に暮らしてきたから、離れるのも辛い。
私の子供だと思い、長いこと暮らしてきたからね。
どうしたものかと悩んでるうちに私は魔力を失った。
このままでは、ジョゼットにかけた術を解くことも出来ない。
焦りはさらに募った。
魔力を失っただけじゃなく、体調も悪化し、動けなくなって、私は真っ暗な穴の中に突き落とされたような気分だった。」

あぁ、これがイザベラさんの病気の原因だったんだね。
すべてが腑に落ちたよ。



「魔法医に診てもらえなかったら、私は今でも闇の中をさ迷ってただろうね。
それから、ジョゼットが薬を作ってくれたおかげで、私は復活出来た。
そして、ようやく真実を話す決心が着いたんだ。」

「本当に苦労したんじゃな。
なぜ言わんかったんじゃ。」

おばあさんは、目尻に溜まった涙を指で拭った。



そっか。
ジョゼットさんに、たくさんの習い事をさせたり、家事をさせなかったのは、ジョゼットさんが王子として恥ずかしくないように育てるためだったんだね。
いつの日か、王子がお城に帰れる日が来ると思っていたのかな?
王様の体調が悪いというのに、アルシオンには今、跡継ぎがいない。
そしたら、たとえ、指が欠けていても、ジョシュア王子が跡継ぎになるかもしれないから?
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