Forbidden Love~どうか私に鏡を下さい。
「私の母上は、いつも言ってくれました。
この指は、あなたが勇敢に陛下をお護りしようとした証。
誰にも恥じることのない、勲章のようなものなのです、と。
だから、治したくなかったのです。」
「そうだったんですか。」
「その晩、王子が眠ってから、私は王子の記憶を封印した。
その時に、やっぱり指も治そうかと思ったんだけど、王子の尊い意志を無下にするようなことは出来ないと思い直したんだ。」
なるほどね。
そんな話を聞くと、さすがは王子様だと思えるよ。
簡単に顔を変えた私とはえらい違いだよ。
「魔法で指を付け足すのは簡単なことです。
ですが、王族はすべてが完璧に王族でなければだめなのです。
紛いものを付け足しても、私は完璧にはなれないのです。」
「今は、この国の跡継ぎが居ない状況だ。
それでもあんたを復位させることはないだろうか?」
「はい、無理だと思います。
たとえ、国が滅ぼうとも、私を復位させることはないでしょう。」
なんて厳しい掟なんだろう。
可哀想過ぎるよ。
せっかく、イザベラさんが王子を救い、育ててきたのに、結局は何の意味もなかったなんて…
誰も言葉を発せず、部屋の中が重苦しい空気に包まれた。
この指は、あなたが勇敢に陛下をお護りしようとした証。
誰にも恥じることのない、勲章のようなものなのです、と。
だから、治したくなかったのです。」
「そうだったんですか。」
「その晩、王子が眠ってから、私は王子の記憶を封印した。
その時に、やっぱり指も治そうかと思ったんだけど、王子の尊い意志を無下にするようなことは出来ないと思い直したんだ。」
なるほどね。
そんな話を聞くと、さすがは王子様だと思えるよ。
簡単に顔を変えた私とはえらい違いだよ。
「魔法で指を付け足すのは簡単なことです。
ですが、王族はすべてが完璧に王族でなければだめなのです。
紛いものを付け足しても、私は完璧にはなれないのです。」
「今は、この国の跡継ぎが居ない状況だ。
それでもあんたを復位させることはないだろうか?」
「はい、無理だと思います。
たとえ、国が滅ぼうとも、私を復位させることはないでしょう。」
なんて厳しい掟なんだろう。
可哀想過ぎるよ。
せっかく、イザベラさんが王子を救い、育ててきたのに、結局は何の意味もなかったなんて…
誰も言葉を発せず、部屋の中が重苦しい空気に包まれた。