Forbidden Love~どうか私に鏡を下さい。
「前にも言ったと思いますが、梓さんは私の初めての友達なんです。
私が魔の森に捨てられたのは、確か6歳の時だと思うのですが、それより昔のことを考えてみても、友達はいなかったように思えるのです。」

え?そうなの?
王族って、そういうものなのかな?



「そうなんですか。それはお寂しかったですね。」

「友達がいるって本当に幸せなことですね。」

いやいや、私と友達になっても良いことなんてそんなにないよ。
何かをしてあげることも出来ないし、私、元々、面倒見が良いタイプでもないし、それにそのうち元の世界に戻るんだから。



「元の姿に戻ったら、これからたくさんのお友達が出来ますよ。」

「そうでしょうか?」

「えぇ、ジョゼットさんは良い人ですし、きっと…」

「私は良い人なんかではありません!」

「えっ!?」

ジョゼットさんが大きな声を出すから、私はびっくりしてしまった。



「私は…チャールズを恨んでいます。
私を魔の森に捨てたチャールズを心底恨んでいます。」

それはたいそう気迫のこもった声だった。
今日のジョゼットさんは今までになく、とても感情的だ。
衝撃的なことがあったせいなのか、記憶を取り戻して本来の性格が呼び戻されたのかはわからないけれど。
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