悪徳転生公女の他国王太子妃生存計画~それでも王太子を愛してしまいました
そんな中、結婚式は無事終わり、形ばかりの家族たちからの上辺だけの祝福をもらった。
「オフィーが体調を崩してるんじゃないかと心配したけどよかったよ」
「ほんとね。よくやってるようだからもう心配ないわね」
「ああ。そうだな」
そのあとは結婚披露パーティーだ。
結婚式は親族だけだったが、ここでは名だたる貴族たちが集う。
マウザナイトからも王弟である大公殿下夫妻がが来てくれていた。
なんと言っても両国の同盟の証なのだ。
本来なら王太子が来ても良いくらいなのだが国政がありそういうわけにもいかないということでマウザナイト側の精一杯の努力ということだろう。
「オフィーリア嬢、今日はとても美しいわ」
大公夫人が声をかけてくる。
この夫人は実のところはオフィーリアを良くは思っておらず、自分の息子がたぶらかされないようにと必死だった人だ。
今日の言葉にも棘がある。
「大公殿下夫人。遠路はるばる来ていただきありがとうございます」
オフィーリアは深々と淑女の礼を完璧に行った。
「まあ」
大公夫人が扇をばさっと開き口元を隠して驚いているのがわかる。
マウザナイトにいた頃のオフィーリアならこんな完璧なカーテシーなど行えなかったし、踏ん反り返っていたから行うこともなかった。
このカーテシーもここ1ヶ月の努力の賜物だ。
「オフィーリア嬢。いいえ。今日からは王太子妃殿下よね。大人になられたわね。よいことですわ」
少し口調が和らいだ気がしてオフィーリアはホッとしたのだった。
「オフィーが体調を崩してるんじゃないかと心配したけどよかったよ」
「ほんとね。よくやってるようだからもう心配ないわね」
「ああ。そうだな」
そのあとは結婚披露パーティーだ。
結婚式は親族だけだったが、ここでは名だたる貴族たちが集う。
マウザナイトからも王弟である大公殿下夫妻がが来てくれていた。
なんと言っても両国の同盟の証なのだ。
本来なら王太子が来ても良いくらいなのだが国政がありそういうわけにもいかないということでマウザナイト側の精一杯の努力ということだろう。
「オフィーリア嬢、今日はとても美しいわ」
大公夫人が声をかけてくる。
この夫人は実のところはオフィーリアを良くは思っておらず、自分の息子がたぶらかされないようにと必死だった人だ。
今日の言葉にも棘がある。
「大公殿下夫人。遠路はるばる来ていただきありがとうございます」
オフィーリアは深々と淑女の礼を完璧に行った。
「まあ」
大公夫人が扇をばさっと開き口元を隠して驚いているのがわかる。
マウザナイトにいた頃のオフィーリアならこんな完璧なカーテシーなど行えなかったし、踏ん反り返っていたから行うこともなかった。
このカーテシーもここ1ヶ月の努力の賜物だ。
「オフィーリア嬢。いいえ。今日からは王太子妃殿下よね。大人になられたわね。よいことですわ」
少し口調が和らいだ気がしてオフィーリアはホッとしたのだった。