天涯孤独となったはずなのに幸せに溢れています

幸せだけど不安

啓介さんと神戸旅行が決まり私には心配なことがあった。

【相談があるの。近いうちに話せないかな?】

意を決して蘭子にメッセージを送った。
啓介さんと付き合うことになった時にすぐ報告するととても喜んでくれた。その後もたまにやりとりはしていたが、お互いの時間が合わず会えずにいた。
蘭子から金曜日はどうかと返信が来たのですぐに大丈夫と返した。
蘭子は相変わらず大輔くんといい関係だと言っていた。だから彼女なら私の相談にのってくれはず。
少し前の蘭子と同じ悩みが、こんなにも早く私に訪れるとはあの時全く考えてもいなかった。

ようやく金曜日になり、私は蘭子の家に誘われ久しぶりにお邪魔した。
すると部屋の代わりようにドキッとした。
今までの可愛い部屋と変わらないが、そこかしこに大輔くんらしき痕跡があった。
手を洗おうとすれば洗面所に髭剃りが、コーヒーカップを出すため手伝おうと食器棚に行けばペアカップが……。ふと見るとベッドには枕が増えていた。
このまま部屋を見るともっともっと大輔くんのものを見つけてしまいそうで、目線に困っているとすでに私の質問を察知したのか蘭子が笑っていた。
< 122 / 167 >

この作品をシェア

pagetop