天涯孤独となったはずなのに幸せに溢れています
お店が見えてくると店頭に佐倉さんと竹之内さんの立っているのが見えた。
私と蘭子が近くまで行くとふたりは気がつき、竹之内さんは手を上げていた。
私も小さく手を振り返した。
「ちょっと、 あの人誰?」
「前に話した社長とその秘書さん。今日のワークショップも秘書の人が教えてくれたの」
「なんだかいい感じなの?」
その言葉に驚き、蘭子を振り返るとニヤニヤと何か言いたさそうな顔をしていた。
「そんなことないよ。普通。安治郎のお弁当を気に入ってくれて時々買いに来てくれてるの」
「ふぅーん……」
歯切れの悪い返事に蘭子を軽く睨むとニヤリと笑っていた。
「林田さん、お待ちしておりました」
「こんにちは。お世話になります」
私と蘭子が頭を下げると、竹之内さんは佐倉さんの前だからか秘書の顔になっていた。最近見かける気さくな顔を知っているだけに彼が真面目な顔をしているのがおかしい。少し口角が上がってしまう。
「茉莉花さん、この前はすみませんでした。今日は是非楽しんでいってください」
佐倉さんは少し表情が固く、ぎこちない。
「ありがとうございます。とても楽しみにしてきました。よろしくお願いします」
私が笑顔で佐倉さんに話しかけると、ホッとしたように表情を緩め、頷き、中へと案内してくれた。
その後ふたりはそのまま外出してしまったが、私たちは担当の講師に手厚く対応してもらいとても素敵な作品が出来上がった。
私と蘭子が近くまで行くとふたりは気がつき、竹之内さんは手を上げていた。
私も小さく手を振り返した。
「ちょっと、 あの人誰?」
「前に話した社長とその秘書さん。今日のワークショップも秘書の人が教えてくれたの」
「なんだかいい感じなの?」
その言葉に驚き、蘭子を振り返るとニヤニヤと何か言いたさそうな顔をしていた。
「そんなことないよ。普通。安治郎のお弁当を気に入ってくれて時々買いに来てくれてるの」
「ふぅーん……」
歯切れの悪い返事に蘭子を軽く睨むとニヤリと笑っていた。
「林田さん、お待ちしておりました」
「こんにちは。お世話になります」
私と蘭子が頭を下げると、竹之内さんは佐倉さんの前だからか秘書の顔になっていた。最近見かける気さくな顔を知っているだけに彼が真面目な顔をしているのがおかしい。少し口角が上がってしまう。
「茉莉花さん、この前はすみませんでした。今日は是非楽しんでいってください」
佐倉さんは少し表情が固く、ぎこちない。
「ありがとうございます。とても楽しみにしてきました。よろしくお願いします」
私が笑顔で佐倉さんに話しかけると、ホッとしたように表情を緩め、頷き、中へと案内してくれた。
その後ふたりはそのまま外出してしまったが、私たちは担当の講師に手厚く対応してもらいとても素敵な作品が出来上がった。