天涯孤独となったはずなのに幸せに溢れています
「さ、行きましょう」
蘭子はすぐに大輔くんに連絡を取ると待ち合わせ場所に歩き出した。
「竹之内さん、本当に大丈夫だったんですか? 仕事は?」
小さな声で確認すると、
「大丈夫です。実は林田さんをご飯のお誘いに来たところだったんです。反対にお誘いされてしまったんですけどね」
また笑って頭をかいている。
そんな彼の姿にドキッとした。
私を誘おうとしていたってどういうことだろう。また佐倉さんがらみなのかな。
「社長は関係ないですよ」
「え?」
「顔に書いてありました。今日は社長に言われてお誘いに来たわけじゃないです」
「ならどうして?」
「なんででしょうね……」
含みを持たせた言い方で私は分からず、歩き出したふたりの後を追いかけるようについて行った。
蘭子はすぐに大輔くんに連絡を取ると待ち合わせ場所に歩き出した。
「竹之内さん、本当に大丈夫だったんですか? 仕事は?」
小さな声で確認すると、
「大丈夫です。実は林田さんをご飯のお誘いに来たところだったんです。反対にお誘いされてしまったんですけどね」
また笑って頭をかいている。
そんな彼の姿にドキッとした。
私を誘おうとしていたってどういうことだろう。また佐倉さんがらみなのかな。
「社長は関係ないですよ」
「え?」
「顔に書いてありました。今日は社長に言われてお誘いに来たわけじゃないです」
「ならどうして?」
「なんででしょうね……」
含みを持たせた言い方で私は分からず、歩き出したふたりの後を追いかけるようについて行った。