天涯孤独となったはずなのに幸せに溢れています
「俺も混ぜてよ。俺も茉莉花ちゃんって可愛いなぁと思ってるんだから」

酔っているのかそこに啓介さんも混じってきた。

「ちょ、ちょっと。やめてよ。みんなそんな話しないで楽しい話しようよ」

慌てて会話を遮ると3人はクスクスと笑っていた。

「茉莉花ちゃんは昔から真面目でおとなしかったよな。でも芯はあって、ここぞと言う時にはちゃんと口に出して言える子だった。そこがまた格好良くてさ」

「そうそう。震えながら間違ってるって言える子だったよ。それに優しすぎるのが茉莉花の良いところで悪いところ」

「分かる気がするよ。芯があるのも優しすぎるのも」

みんなに言われると本当に恥ずかしいし、居心地が悪い。
さっきまで大輔くんの家に行くのをあれほど動揺していたけどこの雰囲気なら全く心配なさそうだしさっさとふたりにしちゃおう。

「もうおしまい! さ、今日はもう帰ろう。いつまでもふたりのお邪魔はできないし」

わざと私はそう言うと蘭子はハッと我に返りまた緊張し始めた顔をしていた。
大輔くんも苦笑いをしている。
うん、このふたりなら大丈夫そう。

「そうだね、楽しかったよ。茉莉花ちゃんは俺が送るよ」

「啓介さん、本当にまた飲みましょうね」

大輔くんは声をかけ、お互いの連絡先の交換までしてから分かれた。
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